裸のラリーズ

● 裸のラリーズ結成50周年ハイジャックで北朝鮮へ渡った元メンバーが語る「あの夜、とるべき方向が決まった」 www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/rallizes1

twitter フォロワーさんのリツイートで知った、裸のラリーズ( Les Rallizes Dénudés )のオリジナルメンバーにしてよど号ハイジャックメンバー、現在北朝鮮は平壌に住む若林盛亮氏に Buzz Feed News が電話インタビューをした記事。ごく狭い範囲ではあるものの twitter でも話題になり、なにゆえ今更ラリーズ?なんて最初は考えてしまったけれど、タイトルに答えが。1967年活動開始、そうか今年で50年。

中身はぜひリンク先で読んでいただきたいですが、個人的には、構造や内容はライターの湯浅学氏が過去にミュージックマガジン誌上で行ったラリーズのHEAD、水谷孝氏へのFAXインタビューを強烈に思い出させるものであった。実際、25年前の湯浅氏の記事からの引用がインタビュアーの問いを中心として多く見られる。若林盛亮氏の話はその水谷氏の話を補完するものであると感じたし、そしてそこには愛があった。今回の電話インタビューと1991年のFAXインタビューは姉妹のような関係、いやこの場合は「兄弟」のような関係と言ったらよいか(兄弟、なんて水谷さんは嫌がりそうだが)。これらそれぞれが福音書みたいだなあとも思います。裸のラリーズという「族」に興味がある方はとにかくテキストに目を通してみてください。

ということでこのプチブームに便乗。画像は私の持ち物から。

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ラリーズも参加した「Electric Pure Land」という、そして「#5」とあるからにはおそらくはシリーズコンサートの第5回目。1974年5月5日こどもの日。於日比谷野外大音楽堂。youtubeを眺めると、このときのものと思われる映像もアップされています。それのフライヤーもといビラ、チラシです。なんでこんなものが私の手元にあるのかというと、それは四半世紀ほど前の90年代アタマ頃のこと、古くからのラリーズのファンというやさしい方が、70年代の裸のラリーズの他のチラシ数枚とともに私にくださったからです。アホな学生の私にも、いただいたそれらはたいへん貴重なものであるということはすぐにわかりました。

チラシ画像おもて面。使われている写真の人物は、その方の説明によると、左から右に:灰野敬二氏(顔はよく判りませんが氏だそう。ロストアラーフとして参加)、正田俊一郎氏(ラリーズのち夕焼け楽団ドラム *10/21追記:…と教えていただいたのですが、今あらためて上の youtube 映像観てみるとこの方の可能性も。高橋廣行氏 aka 高橋シメあるいはオシメ。ロストアラーフ/ラリーズのドラム)、Dr.アシッドセブン、水谷孝氏、南正人氏、不明(どなた?)。灰野さんと水谷さんが一緒に写っている写真なんて珍しいのではとも思いますがさて。

10/22午後追記:人物の身元がすべて判明しました。『Electric Pure Land All Stars』というCDとDVDがセットになった品物、所有していないので知らなかったのですが、ジャケット裏面にチラシの人物の写真が載せてあり、その横にお名前がしっかりと書かれています。それによると長いあいだ正田俊一郎氏だと思っていた方はやはり高橋廣行氏。それと右端の「不明」とした人物は「ザッパ」という方のようです。上の youtube 映像はこの作品のDVDのものだと思われます。クレジット見るとプロデューサーとして高橋廣行、それに氏の関係する「アイドルジャパンレコード」「BLUE CHEER/ADAN」の名前もあって、”オフィシャル”と言ってよい作品なのがわかります。お騒がせいたしました)

紙も印刷もクオリティはひじょうにプア。でも誰の手によるものかはわからないけれど、デザインは確かな仕事で、これならどこにあっても埋もれない。そういえばサイケデリックにうねる「裸のラリーズ」のバンドロゴ。京都のレコード屋さんでこれをモチーフにしたものがプリントされたTシャツを見かけたことがありましたっけ。

…すこうし長くなってしまいました。最後までお読みくださってありがとうございます。外部へのリンクはすべて無断ですが、問題があるようでしたらお申し出ください。なお、当店ではこういった日本の70年代ロックバンド、80年代インディーズバンドのコンサート/ギグチラシ、ポスターなど印刷物を買い取りいたします。査定などお気軽にお問い合わせください

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